イリヤの空、UFOの夏/秋山瑞人 第三種接近遭遇

「六月二十四日は、全世界的に、UFOの日だ」

ってやりたかったのに、気づけばもう二十五日だよ!
グダグダとバトスピなんかやってるからこうなるんだろうな。
「おっくれてるぅーーーーっ!!」とか言われても仕方ないと思うんだ、うん!

どもども、テンション高めにはじめました。
kot@syoです。
文頭からもわかるとおり、今回は電撃文庫からイリヤの空です。


イリヤの空、UFOの夏

「6月24日は全世界的にUFOの日」
 新聞部部長・水前寺邦博の発言から浅羽直之の「UFOの夏」は始まった。当然のように夏休みはUFOが出るという裏山での張り込みに消費され、その最後の夜、浅羽はせめてもの想い出に学校のプールに忍び込んだ。驚いたことにプールには先客がいて、手首に金属の球体を埋め込んだその少女は「伊里野加奈」と名乗った……。
 おかしくて切なくて、どこか懐かしい……。ちょっと“変”な現代を舞台に、鬼才・秋山瑞人が描くボーイ・ミーツ・ガールストーリー、登場。

全四巻

みんな知ってるイリヤの空
ラノベ読まない人も名前くらいは知ってるんじゃないかな。
一応知らない人のために補足をば。
2001年に刊行された秋山瑞人の作品。『猫の地球儀』に続いて秋山オリジナルの作品である。
猫の地球儀』についてはまた今度ということで。今回はイリヤの空について。

はじめてラノベで泣きました。
主人公がすっごい青臭くて、弱くて、ただのガキで。
なのに、言うことは一丁前で、ガキなりに悩んで決断して。

これを読んだのは中二のときだったんですが、主人公と自分を重ねてか読んでしばらくは「中学生でも何かできるんじゃないか」とか将来について考えていました。
いま思うとすっごい恥ずかしいな、これ。

セカイ系にまともに触れたのは「最終兵器彼女」以来でしたね。
マンガのノベライズをしながら経験を積んでいたのか、前作『猫の地球儀』を書いてる時から秋山瑞人せんせいの文章はすごく良かったように思います。
ラノベちっくな文体でありながら、しっかりと読みごたえもある。
イリヤの空は自分がラノベにハマることになったひとつの要因ですね。

軽い気持ちで読んでみてください。
表紙は手に取りにくいかもしれませんが、中身はラノベ以上を約束します。



ではでは、この辺で。
そろそろ夏ですね。